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11月17日
「大琳派展」に行ってきました。コンディション的には最悪だったのですが、会期ギリギリだったので滑り込みで。日本画あまり詳しくないので素な感想ですが、基本全部余白の美だし、日本人どんだけ感受性豊かなんだよ〜。日本画とか日本庭園とか緑茶とか、そういうので満足できてお腹いっぱいになれる人には、ハリウッド映画の畳み掛けるクライマックスとか要らんよね。
日本人は基本的にそういうDNAのはずだけれど、世間の事情で一応ハリウッド映画も楽しまなきゃいけないし、でもやっぱり感じ過ぎてしまうから気質としてちょっと鬱病っぽかったり神経質っぽくなってしまうのは仕方ない。そういうことをちょっと思いました。
ただその一方で、あれが前回書いたような意味での芸術だとは思いませんでした。各作家あたりの点数が多過ぎるし制作がコンスタント過ぎるし、芸術としての勝負をかけた感は基本的になし。それよりも仕事的な、この辺で完成としよう、明日納期だし、みたいなニュアンスをとても感じました。クライアントに途中経過を報告する書状等も展示されていて、ホウレンソウ(報告、連絡、相談)をマメにやってる時点で全然芸術じゃない。クライアントから強要された不本意な変更も絶対にあったはずで、不本意でないバージョンは永遠に分からないということです。
勿論それでもなるべく不本意でなくそうとするせめぎ合いの結果ああいうジャンルが生まれている訳だけれど、せめぎ合いなんてないに越したことはない、というのがここ最近ずっと書いている趣旨です。

11月14日
この話題頻出過ぎで恐縮ですが、Yahoo!トピックスに、ニコニコ動画に投稿されたオリジナル作品(音楽、映像等)の商品化についての記事があったので、それに関して。
作品が商品化され作者がプロになるのは(いろいろ議論があるにせよ)喜ばしい、というのが記事の基本トーンでした。つまり意訳すれば「ニコ動はプロ顔負けだ!」ということで、普通の分かっている人の認識も多分それでしょう。
でも僕の実感は、今まで何度も書いているように「プロはニコ動に負けだ!」というもので(^^;かなり急進派の意見だとは思いますが、でもだってその通りなのです〜。
パソコンの進歩等で、予算に関係なく高水準の創作が可能になると、予算の出資元に束縛されない自由な作品群が出現し、束縛されている作品群はそれに勝てなくなるのだということ。これがつまり芸術の本質で、結局芸術の商業化は無理ということでしょう。
こういったことは従来は抽象的過ぎる問いだったのですが、ニコ動等が出てきたお陰で、なにやら実感を持って検証できるようになったということです。プロでありながら匿名でニコ動に投稿し、対価を受け取らない人がかなりいるそうですが、僕もやるとしたらそのパターンになるでしょう。

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