馴染めない

このブログ、あまり更新できてない割にアクセスが多くありがた申し訳ないです。特にIQ/知能カテゴリが読まれているようなので、久々に同カテゴリに投稿しましょう。今回は、高IQ者が社会に馴染みにくいと言われていることに関して。

社会に馴染めないというのは、僕もいろいろ誤魔化しているとはいえ根本的にはそうなのでよく分かります。自分が馴染めない理由と他の高IQ者が馴染めない理由は勿論同じではないでしょう。しかし自分の感覚を他のメンサ会員に話すと同意されることも多いので、以下原則として僕個人の見解だけれど少しは一般性もあるかもしれない、くらいの気持ちで読んで頂ければと。

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世の中には、一度見たことを決して忘れない人がいます。読んだ本は一字一句覚えているし、それどころか特定のページの汚れまで覚えている。僕の知り合いにもそういう人がいます。僕はそこまでではありませんが、それでも平均よりは記憶が良いようで、このことが自分の中で問題を引き起こします。

例えば皆でカレーを食べようと決めて出かけたのに、誰かがカレー屋に着く頃にはそのことを忘れてラーメンを食べたがったら面食らうでしょう。でも、もし皆がその人と同じ程度に忘れっぽかったらそのグループで問題は起こらず、むしろカレーの件を覚えている人が浮くかもしれません。平均より記憶が良いとはこういうことです。

勿論これは大袈裟な例で、僕自身が感じるギャップはそこまで大きくはありません。でも読んだ本一字一句レベルの人なら当然違和感は大きくなり、グループから浮かないことは一層難しくなるでしょう。

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別の例を挙げます。バレンタインデーとホワイトデーはどちらも14日なので、必ず同じ曜日になります。2月は28日しかなくこれは7で割り切れるからですが、そんなこと考えるまでもなく自明だという人と、かなり考えて分かる人、考えても分からない人に分かれます。

そして自明な人は一瞬で答えが見えてしまうが故に、分からない人の感覚を想像しにくいのです。分からない人はあまりの不可解さに困惑し怒りだすかもしれません。その感情は同じように「考えても分からない人」や「かなり考えて分かる人」には共感でき、彼らはお互いに馴染むことができます。しかし自明な人にとってその怒りは唐突過ぎるしショックなだけです。しかもその感情は共有されず、結局ここでもグループから浮くことになるのです。

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それだけ頭が回るのなら「考えても分からない人」のことも推測し理解すればいいじゃないか、という意見はもっともだと思います。しかしバレンタインデーとホワイトデーの話はあくまでも例です。もっと複雑な問題すら簡単に解いてしまうくらい論理性の高い人は、平均からの乖離があまりに大きく結局溝を埋められないかもしれません。

僕にはその孤独が理解できます。しかしその上で敢えて言うと、めちゃくちゃ頭が良いのに物凄く社会に馴染んでいる人がいるのも事実です。それができる人は説得力のある価値観の軸を複数持っていることが多い気がします。だからこそ相手がカレーの件を忘れていても総合的にはリスペクトでき、それが相手にも伝わるのでしょう。僕も理想としては、そういう心の持ち方ができればと思っています。

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繰り返しますが、以上はあくまでも僕個人の見解で、他の高IQ者の感じ方がこれと同じだという訳ではありません。ここまで悩ましくないという人もいれば、逆にもっと遥かに孤独が深い人もいるでしょう。ただ少なくとも、高IQというのは便利で悩みがなく無双しまくり、みたいな状態でないことは確かです。それどころか案外切ない面もある、ということが少しでもお伝えできれば、この記事を書いた意味があったと思います。