複雑系

前回まで旧作の紹介が続いていましたが、
やはり昔は実写に燃えていたなあ、と思います。
さしずめ実写期です。

その後は、実写を伴わずCGだけで完結するものが多いCG期となります。
それは勿論そういう依頼が多かったからですが、そう仕向けていた面もあります。

CGのみのソロ案件というのは簡単に完成度を追求できるし、とにかくラクです。
外部に対しては、とにかく法定速度40キロなんだから41キロなら問答無用で死刑、
みたいな態度で臨むこともまあ可能です。

実写的な案件になり、巻き込む人が増えていく程、
とはいえ誰も40キロなんかで走ってないから、逆に迷惑かも、
じゃあ何キロならいいの?みたいな面が増えていって、
要は格段に複雑さが増します。

でも今改めて思うのは、そういう複雑系も悪くない、ということです。
どう悪くないのか、ひとことで言えないことも含めて複雑系ですが、
分かり易い部分でも、CGと実写の混成映像が、
どちらかだけのものよりも説得力を持ちやすい、というのはあるでしょう。
というわけで最近は、
そういう面も含めての実写+CG期に入っているかもしれません。

僕はスタローンの映画が実は大好きなのですが、
彼は「ロッキー」の脚本家であることからも分かるようにとんでもなく知的な人で、
映画のオーディオコメンタリーなんて、
それをアドリブで言っていることが信じられない程隙がなくかつポエジーです。

その彼がいまだに「エクスペンダブルズ」みたいな映画で、
見るからに面倒臭そうな昔のスターばかり巻き込み続けているのは、
やはり彼が筋肉バカだからではなく、最高度に知的だからだと思うんだな…。