TIME MACHINE

前回に続き小室哲哉氏のことを。彼は元々TM Networkという3人組ユニットのリーダーでした。TMはタイムマシンの略です。自分達はタイムマシンでやって来た未来人だから先進的な音を作れるんだ、という訳です。

未来人というのは才能や知性が周囲から乖離した人間のメタファーに他なりません。小室氏がプロデュースする幾つかのユニットの、そのユニット自体のアイデンティティを歌うような曲には大抵天才が感じるもどかしさが見え隠れしています。しかもそれは、とても素敵な感情表現のレベルにまで昇華されたもどかしさです。

だからこそ曲として成立しヒットもする訳ですが、大抵の意識高い系の議論はその手前の段階にあります。それを超えられる知性に僕は驚いたし、それが結局今でも自分の価値観の土台になっています。