現実以上

今更ですが、近年のCGの進化は物凄いものがあります。CGを描画するためにコンピュータ内で行われていることは現実世界の近似的なシミュレーションです。
先日とある仕事で光沢のある名刺大のカードをCGで作ったのですが、そのカードが照明を反射してカードの絵柄が見えにくくなるという問題が起きました。反射しない位置にまで照明をずらすと今度は光の当たり方が不充分で暗くなってしまうのです。

このような現実世界と同じ問題がコンピュータ内で起こることが素晴らしい訳ですが、ただあくまでCGなので必要なら照明を反射させないこともできます。それどころか照明という概念をなくすこともできるのですが、そのように世界を簡略化すると映像はマンガ的な絵に近づいていきます。それよりも折角シミュレートしている現実世界の不自由さを大切にして、現実世界と同じように照明やカメラの位置を工夫することでリアリティのある映像が得られます。

リアリティと書きましたが、我々が日頃見ているCGは実は現実の再現以上のものです。上に書いた名刺大のカードは現実に存在します。しかしそれを実写するよりも全てをCGで再現したほうが完成度が高くなるのです。この理由を一般的に説明するのは完成度を定義することと同じで難しいのですが、今非常に多くのCMに於いて商品はCGで描かれています。CMほど視聴者の反応次第なジャンルもないので、つまりそのほうが良いと多くの人々が(理由はともかく)判定していると考えて良いでしょう。

最後に少し飛躍しますが、Siriが充分賢くなった場合現実の人間以上の話し相手になるでしょうか?少なくとも僕は良くできたアンドロイドで特に差し支えないです笑。