満点以上な演出例

先日、古田の日本シリーズ解説が分かりやすくてスゲー、
という記事を書きましたが、同じような別の話を。

何年か前の27時間テレビで、
秋川雅史が子供たちに「千の風になって」の合唱を教え、指揮する、
という企画がありました。

その際秋川氏がした指導は
「僕が指揮してる最中、指で1を出したら普通に歌う、2を出したら頑張る、
3なら凄く頑張る」というものだったんですが、
この演出方法はかなり完璧でびっくりしました。
だって、子供にも分かるシンプルな言い方なのに、
合唱としての繊細なコントロールも又実現されているわけで。

その時点で結構感心モードだったのですが、
本番のコンサートで更に凄いことが。

曲の大サビで、秋川氏は「5」を出したのです。
1から3までしか頑張り方の分類がない中で、大サビだけは「5」。
ああもう本当に、その通り、そういうことです!という感じなのですが、
しかも相変わらず言い方としては超シンプルなのがまた憎いというか、
なんというか。
もし、そこまでは汲めない子がいたとしても、
何年か、何十年か経って思い出した時に感動するのではないかな~。

で、曲が終わって泣いている客もいる中、
秋川氏が最後に出したのが「1」。
でも人差し指ではなく親指の1で、つまりグッジョブ!ということね。
勿論客席からは見えないようにチラッと一瞬出すのですが、
ここまで来ると完璧すぎて、なんなんだこいつは、という感じです。

それに引き換えこのシンプルでもなんでもないブログはなんなんだ。
こんなん全部消すわ。
いや消さないけどさ、とにかく曲がりなりにも、
僕も人を演出することがあるのですが、
その際のかなり理想的な参考例として、上の話を思い出すことが多いです。

***

ちなみに、本サイトを更新していろいろ動画も追加しました。
今回から作品のインデックスを1ページに統合する方式としました。

img030

リア王爆発しないで


最近何度かこのブログでも話題にしている、
劇団おしゃれ大学さんの公演「リア王」の特報を作らせて頂きました。

映像的には、
僕の日頃のやり口を知っている方が見ればもうそのまんまなんですが、
そのまんまなりに頑張りました。

これはちなみに以前の記事で撮影を済ませた、と書いたオープニングとは別ね。
オープニングはもうちょっと、新しい感じで行こうと思うのですが、
というか今月23、24日公演のオープニングに関して今更
「行こうと思う」でもないのです。
現場は現場で大変かと思いますが、
それとは別にこちらも人知れずテンパっております。
(スケジュール的に)爆発しないよう頑張ります。

うん、まあ、間に合うとは思うよ!

日本シリーズ、TVシリーズ

日本シリーズをTVで観ています。
子供の頃は全くそう思わなかったのですが、プロ野球面白いね~。

自分がおっさんなので、
おっさんが最終的にカッコよく見えるコンテンツ
(例としては「アイアンマン」)が近年無性に好きなのですが、
プロ野球思いっきりそれやん。ど真ん中やん。

それから古田の解説がクレバーで感動しました。
巨人の、物凄く優秀な抑えの投手が出てきた時に、
「この防御率だと、(さっと暗算して)1ヶ月に1点取られるかどうかです。
これはチームメイト的には、あいつ久々に点取られたな~という感覚です」
と仰っていました。

「防御率」って、
野球に詳しくない人がピンと来ないキーワードのひとつだと思うけれど、
それを汲んだ上でこんなに理論的かつ肉感的な説明を一瞬でできる人って、
人生でなかなか巡り会わないですぞ。

僕が今携わっている仕事のひとつに、
「大人の街歩きスタイル」というTV(CS)シリーズの総合演出というか、
各工程に少しずつ関わって最後の編集とグラフィックは自分がやる、
みたいなのがあります(最近趣味ブログ過ぎるのでたまには業務報告)。
その際、もっと分かり易く簡潔な言い方、編集にしましょう、
という方向で発言したり作業したりすることが多いというか、ほぼそれが全てです。

だからこそ余計古田の解説が響いたのかもしれませんが、
しかも彼は面倒臭がってる感じがないというか、底意なくにこやかなんだよね。
そうなれるコツをちょっと教えてほしいです。
そして江川、おめーはダメだ。

パーツを継ぐ者

img026

というわけで、
意味もなく引っ張ってしまいましたが完成しました。
自分としては初の全塗装によるHGUCゾゴックです。

いやーとにかく、
自分はしないだろうと思っていた全塗装が今回やれたのは嬉しいです。

img029

今まで塗装した完成品の実物というのは
ヨドバシアキバに展示されているホビージャパン誌掲載モデルを見るくらいで、
自分のものとしてガラス越しでなく部屋にあったことはなかった訳で、
しかもこればっかりはお金を積んでも解決しないしね。
その代わり別にお金がなくても解決しますが、考えてみれば、
人生における何かしら意義のあることは大抵そうかもしれないです。

いや勿論、全然微笑ましいにも程がある完成度なのは分かっているのですが
(だからこそ写真をクリックしても絶対に拡大しません)、
最低の音楽を演奏する喜びは最高の音楽を聴く喜びに勝る、
という言葉があってですね、まさにそれですわ。

暫くは今回の方式で何機が作って、
ガンプラライフを充実させていきたい所存です。

↓おまけ画像(光の効果はCGです)
img027

創作の根源にあるもの

今日は告知も兼ねて映像制作の話題です。
ブログ本来のテーマであるフィギュア、アニメ、ガンプラから逸脱してしまいすいません。

劇団おしゃれ大学さんの公演「リア王」の為のOP映像の撮影をしました。
公演情報は上記リンク先にて。
(ちなみに以前担当させて頂いた、同劇団別公演のOP映像はこちら。)

img028

役者さんに1人ずつ、順番にカメラの前に来て頂き
グリーンバック撮影していくのですが、
逆1000本ノック状態で結構エネルギーを使いました。
劇団創設以来10年の積み重ねで、
役者さんも老若男女バラエティーに富んでいるしね。

ただ、そのような多様なブッキングを実現して、
カメラの前に皆様が衣装を着けて順番に登場する状況が
用意されていること自体が、とんでもなく凄いことです。
ガンプラのテクノロジーよりは凄くないかもしれませんが、
それでもまあまあ凄いです。

それから老若男女バラエティーに富んでいるだけに、
コアなガンダムネタが通じる世代の方もいらっしゃって、
それらの方には前々回とか前回記事のタイトルの意味すら、
分かるかもしれません。
勿論、分かっても自慢にはなりません。

そういえば、代表の青柳氏が、
昔シャアザクを組んだら完成した瞬間に崩壊した、
という話をされていました。
悲惨な体験です。
彼を創作に狩り立てている根源のトラウマが何か、これでハッキリしました。
それでも最近のガンプラは接着剤使わないから、
案外おすすめです。

とりあえず、撮影における皆様のパフォーマンスは安定して良かったので
後はグラフィック工程を頑張ります。
前回「続く」と書いた記事は次回にて。